Luca Scandinavia | 北欧ヴィンテージ・工芸・アート
CASE STUDY

Lurf MUSEUM / 東京・代官山

当店が南青山で営業している頃からお付き合い頂いているお客様が、この度、代官山の地にギャラリーとカフェを併設した「Lurf MUSEUM/ルーフミュージアム」をオープンされました。当店からはカフェで使う一部の家具や食器類の買い付けのお手伝いをさせて頂きました。2階のギャラリースペースでは、現代のアーティストを中心に、様々な芸術作品の展覧会を定期的に行われるそうです。1階ではカフェとギャラリーが併設されており、展覧会中のアーティストや、展示作品にまつわるグッズの販売もなされています。カフェでは、そう滅多に見ることの出来ないデンマークの貴重なヴィンテージ家具が並べられています。1920年代のPHランプから漏れる白熱球の柔らかな灯りのもと、1930~40年代のデンマークのアームチェアに凭れながら、真空管アンプから流れるアナログレコードの音色に身を包み、ヴィンテージの食器類でコーヒーを頂くという、世界的に見ても稀な環境で寛ぐ事ができます。代官山へお出かけの際には是非立ち寄ってみてください。

Lurf MUSEUM

中村邸 / 東京

当店が入っているビルのお二階の家具店 「DANSK MOBEL GALLERY」の店長をお務めの中村さんのご実家に、デンマークのアーティスト、ゴーム・エリクセンの絵画作品をお納めさせていただきました。中村さんはこれまでの職務で培った深い知識と穏やかな語り口調の接客をなさり、当店に来店されるお客様からも好評を得ています。築50年を超える立派なご実家は都内有数の閑静な住宅街に位置します。玄関を入ると、かつて自分が子供の頃に体験した「クラスメイトのお家へ遊びに行ったら家が大きかった」を思い起こさせます。二階部分がダイニングや居間になっており、二間あった兄弟の子供部屋の壁を取り払い広い部屋へと改装し、DANSK MOBEL GALLERYさんで取り扱われているフリッツ・ハンセンの家具などを設え、親戚や友人たちが集まるサロンとして作り直されました。大きな絵画は飾るのが難しいとされることが多いですが、中村さんのセンスで、ゴーム・エリクセンの描くきらびやかな森林が、壁画の如くサロンの壁一面にぴたりと納まっています。

M 邸 part1 玄関 ダイニング / 岐阜

岐阜で戸建てにお住まいのお客様に、イェンス・カーコフ、アクセル・ベンツェン、ヘニング・コッペル、イェッペ・ヴォンティリウスなどのデンマークの絵画作品をお納めさせていただきました。この日の撮影が夜だったため、外観の写真は撮れませんでしたが、道路から駐車場、庭、その奥に二階建ての家屋と連なり、デンマークの郊外で見かけるような配置のお家です。家具はなかなか手に入りにくいフィン・ユールの初期作品を中心にお集めになられており、当店からはオーレ・ヴァンシャーのデスクと椅子をお納めさせていただきました。part2へと続きます。

M 邸 part2 リビング オーディオルーム / 岐阜

岐阜のお客様の続きです。二階部分には趣味のオーディオが設置され、美しい音色で満たされたリビングにはデンマークのヴィンテージコレクションが並びます。今では手に入りにくいフィン・ユールのNV45をはじめ、様々なモデルが鎮座しています。当店からは、アクセル・ムンク、ジャック・カンプマン、イェッペ・ボンティリウスなどの絵画作品をはじめ、ポール・ヘニングセンのスノードロップテーブルランプや、同じくヘニングセンのクエスチョンフロアランプ、フィン・ユールのNV45セッティなどをお納めさせていただきました。

E.S 邸 / 東京

広大な敷地を有する都心のヴィンテージマンション。リビングやダイニングの床面積がとても広く、家具をゆったりと配置し優雅に暮らされています。昨年引越しを検討されたものの、最近建てられたマンションではここまでの広さのお部屋はなかなか見つけられず、そのまま住まわれているそうです。19世紀から20世紀初頭頃に活躍したデンマークの画家、ルイ・モエやソーレン・クリスチャン・ビュルフ、ハンス・スミスなどの古典的な絵画作品をはじめ、アクセル・ベンツェン、アクセル・サルト、スヴェン・サービュ、エレン・クラウセ・ロイルップなど、様々な20世紀前葉期のデンマーク絵画作品をお納めさせて頂きました。また、フリッツ・ヘニングセンのアームチェアやコーア・クリントのデスクなど、こちらも同時代の家具をお使い頂いております。玄関、ダイニング、リビング、寝室、書斎と、それぞれのシーンに合わせて絵画を掛けられ、空間ごとにストーリーが生まれています。安心感を感じさせる重厚な建物は、ゆっくりとした時間が流れているようです。

S 邸 part1 リビング / 東京

S邸は、都内有数の歴史を誇る神社に隣接し、鳥のさえずりが聞こえてくるほど緑豊かな環境に恵まれています。新築の建物は三階建てで、一階部分は仕事部屋。二階部分は境内が一望できる広いリビングルームに、大きめのダイニングキッチンが備わります。窓際のロッキングチェアに腰を下せば、目前に広がる大銀杏に包まれ、暫し時間を忘れることができます。河井寛次郎による花扁壷や、加守田章二の彩陶壷、銘木のギターなど、見応えのある工芸品が飾られています。ハンス・ウェグナーのロッキングチェア、ポール・ケアホルムのPK22、ポントビダンのスツール、エドワード・ハルドのランプなどをお納めさせていただきました。part2へ続きます。

S 邸 part2 和室 / 東京

part1からの続きです。都内有数の歴史を誇る神社に隣接するS邸は、天然木や陶芸作品をこよなく愛するオーナーの感性によって構成されています。三階は和風な設えがなされた洋間で、奥の和室へと繋がります。和室の床には円山応挙によるお軸が掛かっていました。その他、濱田庄司の大鉢や、加守田章二の壺や彩色皿などが、空間的なゆとりをもって飾られています。二つの部屋を区切る欄間には「葡萄に栗鼠」が彫られ、ボリュームのある彫刻技術は見応えがあります。このお部屋にはフィン・ユールによるFJ48のセッティとアームチェア、BCモブラーによるキドニー形のコーヒーテーブルをお納めさせて頂きました。

K 邸 / 東京

東京都港区南青山のヴィンテージマンション。オーナーは60歳代の女性。ゆったりとした空間に様々な調度品やコレクションが配置されています。かつて学生を含め一般人を対象に、日本の博物館法に定められた学芸員資格を取るための講座が早稲田大学で開催されたことがあったそうで、人生のチャレンジとして受講されたとのこと。その授業では、美術史や博物館史、経営論、教育論はもとより、美術品の梱包、展示、保存、修復に至るまで教えられ、実習を交えて学ばれたそうです。そのような経験をお持ちのオーナーが集められたコレクションは、季節や節句ごとに飾り替えられ、物の持つ特徴や、時の流れを楽しまれています。リビングに置かれたジョージ・ナカシマによるキャビネットの扉板は見事な木目文様の現れたアメリカンブラックウォールナット材が用いられており、これは存命だった頃のナカシマ自身が米国ニューホープの工房で所有していた「材」だそうで、ご縁があり手元にやってきたそうです。ナカシマの天板には裸婦の作家として知られる明治生まれの洋画家、原精一による油彩作品が飾られ、16世紀頃に焼かれたというデルフト窯の器が鎮座していました。イタリアポストモダンを代表するマリオ・ボッタのテーブルランプや、建築家、吉村順三のフロアランプ、イギリスWade社のソファなど、古今東西広い世界から選りすぐりの「品々」が集められています。ダイニングルームに置かれたアクセル・キアスゴー工房のチェストの上の十字架は、マリ共和国で使われていた嫁入りのためのお金だそうで、何枚も束にして紐で括り、嫁ぐ娘の持参金としたものだそうで、パリを歩いている際に通りかかった骨董屋で見つけられたそうです。当店からは、フィン・ユールのファイヤープレイスチェアや、オーレ・ヴァンシャーのテーブルや椅子、ヤコブ・E・バンの蓋つきガラスボウル、ハンス・ウェグナーのキャビネット、ヤイス・ニールセンの素描、ロロ・ピアーナのクッションなどをお納めさせていただきました。

H 社 part1 石庭 / 宮城

宮城県の会社さんの来客用応接事務室や、社長さんの憩いの応接間に家具や絵画作品をお納めさせて頂きました。応接間から眺める枯山水のお庭は、流水を思わせる植え込みを一面に見渡せるユニークなデザインで、訪問者の目を楽しませてくれます。特に、庭に置かれたいくつもの「石」は、静かでありながらよく見るとどれも強い個性があり、大きいものでは地面から2.5メートルほどの高さがあるものの、その地中には同じくらいのボリュームが埋まっているとのことで、とてつもなく重くて巨大な「コレクション」に圧倒されます。計り知れない壮大な時間を経てきたであろう、硬く険しい石の表情や、熱く溶け流れてきた鉱物がここで冷え固まって現れたあろうマーブル文様など、石の世界も奥が深そうです。真夏は毎日夕方に水を撒いて、チリチリに焼けた表面に潤いを与えているそうです。part2へ続きます。

H 社 part2 応接室 / 宮城

H社の続きです。宮城県の会社さんの応接室に、アクセル・ベンツェンの絵画や、アルネ・ヤコブセンの時計、モーエンス・コッホのシェルフ、ハンス・ウェグナーのオックスチェア、オーレ・ヴァンシャーのアームチェアやワークテーブルなどをお納めさせて頂きました。そのほか、日本が誇る大正時代の氷コップやユンハンスの漆塗りの振子時計、木彫の欄間、大きな鷹の剥製などがコレクションされており、日本文化とデンマークの家具工芸とが共鳴した見応えのある空間となっています。

T 邸 / 東京

東京都内の閑静な住宅街に佇む日本家屋。小川の流れるお庭は都内とは思えないほど静寂に包まれており、池には様々な野鳥が飛来してくるそうです。客間では滅多に見ることのないフィン・ユール/ソーレン・ヴィラッドセンによる応接や、希少なニールス・ヴォッダーのNV55を使っておられ、市松文様の襖と相まって圧倒的な存在感を放っています。フィン・ユール/ニールス・R・アナセンによるグローブキャビネットや、ポール・ヘニングセンによる1930年代のPHシャンデリア等をお納めさせていただきました。

F 邸 part1 母屋 リビングルーム / 埼玉

埼玉県のとある町の閑静な住宅街、近所には歴史ある建物が点在します。母屋と、隣接した茶室としての大間、離れの小間、そして、近年建てられたティールームから構成され、お庭を含めてご主人がデザインされています。母屋のリビングは近代的な趣で設えられており、イタリアのカッシーナやスイスのデ・セデのソファ、ルイス・ポールセンの照明類や、バング&オルフセンのオーディオなど、20世紀のモダンなインテリアに合わせて、フィン・ユールや J.L.モラーなどのデンマークのヴィンテージ家具が配置されています。花生けは奥様によるもので、その日の草花をお庭から摘み、葉が長すぎたなら根ではなく葉先を指で千切るという、自由な造形美を楽しまれています。お二階の寝室には京都の唐長による唐紙を張った襖が遮光用に設えられており、フィン・ユールのNV45セッティでお休み前のひとときを過ごされるそうです。コレクションルーム part2へ続きます。

F 邸 part2 西洋磁器コレクションルーム / 埼玉

F邸の続き、part2です。母屋の2階のコレクションルームには、セーブル窯やマイセン窯など、中世ヨーロッパの磁器類がコレクションされています。1724年に焼成されたシノワズリ様式のボウルや、かつてフランスの城で使われていた1840年代のプレートなど、長く歴史を刻んできたマイセンの作品が展示されています。通称キャベツ人形と呼ばれる「パゴダの子供」は、マイセン窯の巨匠で彫刻家であるヨハン・ヨアヒム・ケンドラーと、助手のヨハン・フリードリヒ・エベルラインによって1750年頃に焼成されたもので、かつて手には経典を持っていたであろうとのことです。豪華な紅茶セットは、1740~60年頃の同じくマイセン窯にて焼成された色絵金彩貼花ティーサービス、通称 ”スノーボール” と呼ばれる、エナメルと金彩で無数の小花が装飾されたもので、かつてフランスの城で使われっていたものだそうです。このティーセットは、2010~11年にかけて大倉集古館や細見美術館、愛知県陶磁資料館などを巡回した『マイセン 西洋磁器の誕生』展へ展示されました。一階へ降りる階段や真鍮手摺も内装やお庭同様にご主人がデザインされたそうで、その頭上には、加飾磁器のシャンデリアが提げられており、中世ヨーロッパのとあるキャッスルで実際に蝋燭を立てて使われていたものだという、見応えのある空間となっています。茶室、part3へと続きます。

F 邸 part3 茶室(広間・小間) / 埼玉

F邸の続き、part3です。玄関には景観の美しい数奇屋門が設置され、打水を行いその日のお客様を招かれています。玄関に下げられたDaumの天井吊りランプは、伝統的な日本建築の美しさと相まって、厳かで気品溢れる空気感に包まれています。京間の八畳を備えた茶室には、北山杉の床柱を始め、春〜夏の戸襖は簾戸、秋〜冬は障子へと差し替えられます。フィン・ユールの名作椅子でニールス・ヴォッダー製の「NV45」は、普段は別の部屋に置かれていますが、奥様のご提案もあり特別に縁側に置いて撮影しました。小間の床には、竹で編んだ掛け花生けにお庭の草花を生け、細川護熙さんによるお軸が掛けられていました。お庭はご主人によるデザインで、光悦垣を取り入れられています。ティールーム、part4へと続きます。

F 邸 part4 ティールーム / 埼玉

F邸の続き、part4です。近年、お隣の敷地が空いたとのことで、お庭を広くひとつに整え、やや高台となるよう盛土を行いティールームを増築されました。ティールームは文字通り紅茶を嗜んだり、椅子に座ってお茶会を開くための建物です。巨大な一枚ガラスは発注当時は最大級のものだそうで、季節の草花を楽しむお庭が仕切り無しで一望できます。お部屋を軽く仕切るための透かしの可動式パーテーションはご主人がデザインされたもので、軽やかな雰囲気ですが重厚な鋼鉄白色塗装で作られており、宙に舞うような軽快なデザインと重厚な素材との融合が前衛的です。このパーテーションは来客によって開閉されます。お庭の飛び石には奈良大官大寺の礎石が配置され、また、垣根の外の車寄せには、かつて京都の市電に使われていた敷石を敷き詰めるなど、様々な「歴史」を楽しまれています。

I 邸 part1 食堂、書斎、寝室 / 芦屋

約40年前に安藤忠雄建築研究所によって建てられた芦屋の戸建。古く傷んでいた内装を全てリフォームされています。一階のダイニングではハンス・ウェグナーのテーブルや、フィン・ユールのカップボードを機能させ、アルネ・ヴォッダーとPHフォーシェードランプで小さな応接を設けています。広めに作り変えたという階段にはイェッペ・ヴォンティリウスの絵画を飾って頂きました。タイルに載った林檎の作品は彫刻家の前原冬樹さんによるもので、タイルの台を含めなんと無垢材からの一刀彫りだそうです。二階の書斎はダークな色彩で纏められ、デンマークの家具と世界の美術品とが共存しています。寝室にはポール・カドヴィウスのシステムラックが設けられ、クヴァドラ社のハリンダル65を張ったヘッドボードを備えたデュクシアーナDUX6006をお使い頂いております。コレクションルーム、part2へ続きます。

I 邸 part2 コレクションルーム / 芦屋

I 邸の続き、part2です。内装を全てリフォームしたコレクションルームには、世界の美術品や工芸品を陳列できるよう、大きめの棚を設えています。唐時代の壺や、ルーシー・リーのボウル、明治時代の七宝の一輪挿し、中東からの出土品、李朝の瓶子など、古今東西様々な美術工芸品が並びます。オーレ・ヴァンシャーのダイニングや、イップ・コフォド・ラーセンのエリザベスチェア、ポール・ヘニングセンのPHランプ、スヴェン・ハマスホイのベースなどをお納めさせて頂きました。

北欧茶会 / 三渓園

日本庭園 × 北欧の器 × 重要文化財建造物
"伝統と前衛、和と洋のコラボレーションを楽しむ"

2021年、好天に恵まれたゴールデンウィークの真っ只中、横浜の三渓園で開催された『北欧茶会』に、当店が以前に取り扱ったジャン・ディロールによるリトグラフを掛けて頂きました。茶会は台東区柳橋のルーサイトギャラリーさんによる主催で、日本の伝統的な茶の湯を、20世紀北欧のモダンな工芸品を茶器に見立てるというユニークなものでした。会場となった「月華殿」は、慶長8年(1603年)、諸大名のための控の間として、徳川家康が京都伏見城内に建てたとされる建物で、国の重要文化財にも指定されています。リトグラフは数年前にルーサイトギャラリーさんにお納めさせて頂いたもので、月華殿と隣接し、原三渓によって大正4年に建てられた「金毛窟」の掛物として採用されました。 4枚目までの写真は、古美術誌『眼の目』の撮影も行なっている写真家の安藤さんによるものです。記事は「眼の目2021年7月号」。


ルーサイトギャラリー
古美術誌『眼の目』
三渓園

西院春日神社 / 京都

京都西院の地にて、平安時代から続く春日神社へ北欧家具をお納めさせて頂きました。社務所にはスウェーデンの家具メーカーDUX社製、フォルケ・オールソンによる60年代のソファ、そして廊下では、ルド・ティエセンとヨニ・ソレンセンによる”Kongeserien”シリーズのアームチェアやテーブルなどをお使い頂いています。

西院春日神社
京都市右京区西院春日町61
http://www.kasuga.or.jp/

S 邸 / 京都

京都特有の「町家」を温存する部屋と、現代的にリノベーションした部屋とに分け、モダンな北欧家具と昭和の趣がマッチした新旧交わるインテリアが楽しい邸宅です。一階の床に飾られたブロンズ製の「虎」は、昭和16年の竣工当時、施主のお祖父様がここに飾ったものですが、80年近く経った現在もそこに鎮座しています。隣接した元貸家もあわせて改修し、ワークショップやイベント、ライヴなどを開催するスペースとなっています。ボーエ・モーエンセンのサイドボードやアームチェア、50年代のランプなどを納めさせていただきました。

Y 邸 / 京都市右京区京北

長閑な田畑に囲まれた大正元年竣工のこの大きな古民家は、京都祇園の中でも最も由緒のあるお茶屋のひとつ「祇園一力亭」の建築に携わった大工さんが自宅用として建てた家だったと伝えられています。間取りはこの辺りに見られる農家風ですが、回り廊下を始め、敷居には桜材、天井板には屋久杉や春日杉などの材を用いるなど、町家風の意匠を凝らした造りです。建材は栂普請(つがぶしん)。京町家のモジュールで設計されているので、町家の建具や畳を持ってきても寸法が合うそうです。これまで百余年、そのままの姿を保たせながらリフォーム。古民具と北欧家具とを配置し、お米など農作物を作りながら週末にのんびり過ごされています。おくどさんと呼ばれるかまど式の台所や、鉄製の五右衛門風呂など当時の設備も残されており、見ごたえのある古民家です。フィン・ユールのブワナチェア、ハンス・オルセンのソファ、そしてアルネ・ヴォッダーのダイニングなどをお納めさせていただきました。

KOTO DESIGN Inc. / 京都

KOTO DESIGNさんは、京都を拠点に日本文化や建築などの専門書籍の装丁、グラフィックデザイン、企画編集などを手がけるデザイン事務所です。室内にはたくさんの書籍や骨董が所狭しと置かれており、様々なものからインスピレーションを受け、クリエイターとしてのお仕事に反映されています。淡交社より「鉄」の道具類をデザインの視点で見る写真集『朽ちる鉄の美 ー 機能とカタチのデザイン』を出版されました。また、北欧家具の高度なライセンス生産で知られる飛騨高山のKITANIさんのカタログを手掛けたことでも知られています。フィン・ユールのNV48 Settee (Niels Roth Andersen)、ハンス・ウェグナーのサイドボード、J.L.Moller や18世紀デルフトの古陶などをお納めさせていただきました。

KOTO DESIGN Inc.
https://www.facebook.com/pg/KotoDesignInc

まるたけ堂 珈琲 / 浜松

浜松市の住宅街に佇む「まるたけ堂珈琲」は、厳選された豆を自家焙煎から行い、美味しい珈琲を提供しています。ゆったりと落ち着いた和風建築の店内には、オーナー夫妻の感性で集められた、すわり心地の良い北欧家具が配置され、一人でもゆっくりできるスペースも用意されています。オーレ・ヴァンシャーのサイドボードやヴィルヘルム・ラウリッツェンのウォールランプ、フィン・ユールのディプロマットチェアなどお納めさせていただきました。同じ敷地には女性専用のヨガ教室「くつろぎ庵」も併設されています。

まるたけ堂 珈琲
静岡県浜松市中区佐鳴台4丁目28-26
http://mc-ka.com

H 邸 / 福岡

インテリア雑誌 ”モダンリビング” 誌 No.236号でも紹介された個人邸。H氏によって厳選された北欧のヴィンテージ家具や美術品、工芸品などのコレクションはフィン・ユール作品を中心にしたもので、お部屋は居心地の良い空間に仕上がっています。アルネ・ヤコブセンの壁掛時計や、ヴィルヘルム・ルンストロームのドローイングなどをお納めさせて頂きました。

A邸 / 東京

都内の閑静な住宅街に佇む邸宅は、室内の壁面にトラバーチンが張られており、突き抜けるかのような高い天井と、巨大な壁画に圧倒されます。中庭のある広いリビングにはカッシーナ等の色鮮やかなイタリア家具がバランス良く配置され、淡い色彩で描かれた「森林」の壁画が部屋全体を覆い、安らぎの異空間を作り出しています。フィリップ・アークタンダーのイージーチェアをお納めさせていただきました。

K 邸 / 東京・銀座

ビルの高層階に位置する広々としたリビングは銀座中央通りに面します。室内は PLATS DESIGN さんによってリノベーションされ、窓一面に設えられた障子は美しく、その広大さに圧倒されます。この撮影時はまだお引越しを終えておられず、生活はされていない状況でした。ハンス・ウェグナーのサイドボード、ペダー・ムースのアマーシェルフ、1960年代のフロアランプなどを納品させていただきました。

割烹 松川 / 東京・赤坂

赤坂の割烹、松川さんには J.L. Møllerの椅子を納品させていただきました。納品を終え、営業を開始された2011年3月、東日本大震災に見舞われ、大切なスタートの時期に大きな弊害が生じましたが、世の中が落ち着くと共に松川さんの御席も予約で埋まる様になりました。店内のテーブルはブビンガの一枚板で作られ、チークの J.L. Møllerの椅子は綺麗にマッチしています。凛とした空気感のカウンターは檜の一枚板で、合わせたローズウッドの J.L. Møller がより空間を引き締めています。

割烹 松川
東京都港区赤坂1-11-6 赤坂テラスハウス1F
http://www.t-matsukawa.com

N 邸 / 京都

京都の中心地に位置するマンション。室内階段から上階へとつながり、リビングは天井高6メートルと吹き抜けています。風の抜ける心地よい空間には、ジョルジュ・ルオーの版画、ルーシー・リーのベース、日本の誇る茶器などがコレクションされています。 J.L. Møllerの椅子、ヘルエ・ヴェスタゴー・イェンセンのテーブル、グレーテ・ヤルクのソファ、ヤイス・ニールセンのボウル、フリッツ・ヘニングセンのネストテーブルなどを納品させていただきました。

SHINYA(古美術店・アートギャラリー)/ 京都・東山区

京都縄手通に位置する古美術店/アートギャラリーのSHINYAさんは、明治、大正、昭和、そして現代に至る日本人作家の美術工芸作品 (金工・七宝・漆芸・木竹工) を取り扱っておられます。日本美術を鑑賞する場に、北欧の家具がしっくりと馴染み役立っています。デンマークのデザイナー、ステファン・シュラック・ラーセンのイージーチェア、オーレ・ヴァンシャーのセッティ、トラネケアの寄木のテーブル、 J.L. Møllerなどをお納めさせていただきました。

SHINYA
京都府京都市東山区元町375−3
http://shinya-art.com

I 邸 / 京都・上京区

昭和初期に建てられた腰壁のある京町家、なるべく改装を加えず、当時のままの姿を保っています。時間の経過した土壁には須田剋太の書が掛けられ、座敷には音丸耕堂の塗りの座卓にイサム・ノグチの灯り、李朝の棚には時代の陶磁器や工芸品が並びます。奥庭のつくばいには水が張られ、時折、野鳥が水浴びにやってきます。ハンス・ウェグナーによるキューバンマホガニーのチャイナチェア、 J.L. Møllerのmodel78などを納品させていただきました。

行正り香さんのスタジオ / 東京

料理研究家の行正り香さんはインテリアにも造詣が深く、デンマーク家具を中心にコーディネートされています。マンションの一室をリノベーションし、その空間にはLED照明は一切使わず、昔ながらの白熱ハロゲン灯のダウンライトを用い、漆喰塗りの天井と壁、フロア一面に敷き詰められた絨毯など、心地よく過ごせる工夫がなされています。ローズウッドのダイニングやサイドボード、オーレ・ヴァンシャーのコーヒーテーブルなどを納品させていただきました。