Hans J. Wegner　
JH503 “The Chair” Mahogany

デンマークを代表する家具デザイナー、Hans J. Wegner／ハンス・ウェグナーによる代表作 “ザ・チェア”、マホガニーのモデルです。1960年にアメリカのCNNテレビで大統領候補のジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンが討論会を行った際に使われた椅子として知られています。こちらの椅子はちょうどその頃に作られたものでしょう。笠木とアームの木取りにあえてコントラストを効かせたようで、フィンガージョイントの様子が見やすく、作りも楽しめる個体です。ウェグナーの作品の特徴として、木目に変化のある部位をあえて表面に出すよう木取りすることが多いようです。シートは茶色の皮革にて張り替えました。きれいな状態です。

Johannes Hansen 1949
Mahogany, Leather seat (CAMO leather: VACONA)
w-63, d-53, h-76.5, sh-44.5cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

Hans J. Wegner／ハンス・ウェグナー　1914-2007
デンマークのトゥナーに生まれる。父親は靴職人。17歳で家具職人の資格を取得。木材について専門的に研究を行う。1936年から2年間、工芸スクールに在籍した後、デザイナーとしての活動を開始。1940年、アルネ・ヤコブセンのもとオーフス市庁舎の建築プロジェクトに参加し、カンファレンスチェアや待合のソファなどのデザインを手がけました。また同年、ヨハネス・ハンセン工房に於いて家具製作をスタートさせています。1984年、デンマーク女王よりナイトの称号を授与。1995年、生まれ故郷のトゥナーに”ウェグナー美術館”が開館しました。氏は生涯に於いて家具デザイナーとして数々の名作を生み出し、国際的にも高い評価を受けています。