Kähler
Earthenware vase

デンマークの製陶所、Kähler／ケーラー窯のベースです。1930年代頃に焼成されたものでしょう。下膨れの腹から細い頸が立ち上がり、ラッパ型に口が開く形状は、宋代以降の中国陶磁器に見られる玉壺春瓶に倣ったのでしょう。19~20世紀初頭のデンマークは沢山の工芸品が中国から輸入され、デンマークのデザインにもその影響があったものと思われます。

Kähler 1930's
Earthenware
h-28cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

Kähler keramik／ケーラー製陶所　Establishment 1839
デンマークのケーラー製陶所は、Herman J.Kähler／ハーマン・J・ケーラーによって1839年にネストベズの地に設立された歴史ある製陶所です。子息のHerman August Kähler／ハーマン・A・ケーラーの代になり、新しい釉薬の開発や、パリ万博への出展など積極的な事業展開がなされ発展しました。画家で巨匠のP.S. Krøyer (1851-1909)を始め、Thorvald Bindesbøll (1846-1908)、Svend Hammershøi (1873-1948)、Jens Thirslund (1892-1942)、Kai Nielsen (1882-1924)など、19世紀末から20世紀前葉にかけて名だたる芸術家や工芸家達が製陶や絵付けに参加しています。1950年代以降はNils Kahler／ニルス・ケーラーによってモダンな陶器が生まれました。