Kay Simmelhag
Woodcut print

デンマークの芸術家、Kay Simmelhag／カイ・シムヘイによる木版画作品です。薄い和紙に日本の浮世絵を思わせる木版画のような写りで擦られており、遠近法を無視した構図は極めて特異な表現です。オリジナルと思われる木製に銀泊を施したフレームはそのままに、マットの交換とガラス磨きを行いました。きれいな状態です。

Wood cut print on paper in original frame
signed: eget tryk, Kay Simmelhag （判読できず、おそらく地名）-28
image: w-52, h-35cm
frame: w-62, h-44cm
ご売約となりました。ありがとうございました。

Kay Simmelhag／カイ・シムヘイ　1899-1988
デンマーク生まれ。1920年の初頭、20歳を過ぎた頃の数年間を南仏で過ごし、自信が手がけた作品を国外の展示会へ出展するようになります。油彩を始め、木版画、挿絵画、モザイクワークなどを手がけますが、それぞれの表現からはその共通点が見出せないほど、媒体ごとに作風が異なります。挿絵やイラストレーションは仄々とした雰囲気で可愛らしく、一方で、版画作品は日本の浮世絵を思わせる作風で、森や小川などのランドスケープを描き写し、油彩では静物画を荒々しく表現します。近年、デンマークの家具工芸の巨匠、Peder Moos／ペダー・ムースのフレームに、モザイクワークをテーブルトップに施したコラボレーション作品が英国のオークションに出品され、高値を呼びました。カイ・シムヘイの作品は、Skovgaard Museetによってコレクションされています。